【新聞記事】公立図書館 街づくりの核に

本日付けの地元紙・福島民報の記事から。

「公立図書館 街づくりの核に」という見出しで、全国497自治体で公立図書館で地域振興や街づくりを目的とした事業を行っている、と日本図書館協会が実施した初の調査で明らかになったと伝えていた。


この調査は昨年8月に行われ、全国1,361自治体にアンケートを送り1,049団体から回答があったという。

記事では、岩手県・紫波町図書館福岡県立図書館、和歌山県・有田川町ライブラリー、北海道・恵庭市、長野県・小布施町立図書館広島市立中央図書館、などの事業内容を取り上げていた。

  

福島県では7市町が事業を行っているという。

郡山市立中央図書館:ホールコンサート

喜多方市立図書館:ブックスタート事業

南相馬市立図書館:原発・震災コーナー設置

新地町立図書館:読書のまちづくり推進

塙町立図書館:読書マラソンや巡回・出前図書事業

南会津町図書館:中高生の職場体験受け入れ

矢吹図書館:「さわやか詩集」発行事業

 

さらに記事では、カルチャ・コンビニエンス・クラブ(CCC)が運営するTSUTAYA(ツタヤ)図書館の図書館運営が"商業施設化"しているとの懸念も伝えていた。ただ佐賀県・武雄市立図書館や神奈川県・海老名市立図書館、宮城県・多賀城市立図書館は駅付近に立地され市街地再開発の目玉として機能してるため、CCC運営に限らず、富山市立図書館のように図書館を市街地へ移転する動きは当面続くとも。

 

私は郡山市立中央図書館を中町or大町の駅前中心地に移転させるべきだと思っている。

図書館は老若男女問わず出入り自由な"交流拠点"であり、本や情報に触れ新たな発見がうまれる"知の拠点"であり、少子高齢化・多様化・低成長成熟化している現代には欠かせない施設だ。

この図書館を人通りがある(生まれ得る)場所に移す事で、交流や創造が促され街が活気づくと私は考える。駅前中心部は福島県で最も人が集まり得る場所で、郡山市立中央図書館の移転は街づくりの核となる事は間違いないと思う。移転されれば、現在行われている「ホールコンサート」は楽都・郡山の象徴として多くの市民などが見られるだけでなく、市民協同活動やビジネス、起業の支援などの事業も可能になり街活性化の実益を生む事になるなるだろう。

私は郡山市立中央図書館の駅前中心地への移転を期待している。

 

最後に上掲記事中に掲載されていた日本図書館協会理事長・森氏のコメントを引用させていただく。

『文化は地域の活性化なしでは育たず、地域経済も文化なしでは活性化しないことに自治体と図書館の双方が気付きつつある。図書館の役割が問い直される中、全国の取り組みを応援したい』

(了)



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根本 潤(福島県郡山市)