先月11日から市内で「郡山の名店で鯉を食べよう」キャンペーンが始まっている。キャンペーン参加2店舗と他1店舗で鯉を食べた。 *参考:郡山市「郡山の鯉」
先月10日付けの地元紙・福島民報の記事に、『これまで限られた店でしか味わえなかった鯉料理を多くの人に食べてもらおうと企画した』等、このキャンペーンの意図や概要などが掲載されていた。
*記事出処:福島民報 2018年2月10日付け紙面より
2月14日に訪れたのが駅前アーケード内にある「しのや」さん。キャンペーンで来た事を伝えると、洋風の創作料理が提供された。鯉がここまで淡泊になり、食べやすい事に驚いた。
2月17日は大町にある「安兵衛」さん。冒頭に掲載した鯉のあらいとタタキをいただいた。こちらは濃厚で、さっぱりとした純米酒にあった。
そして、今日は駅ナカの「もりっしゅ」を訪れた。この店はキャンペーンには参加していないが、鯉の甘露煮が食べたくてやってきた。
甘露煮が嫌いな人も多いが、私は好きだ。やはり純米酒が合った。
郡山市は鯉の生産量では全国一を誇っているが、郡山=鯉とは残念ながらなっていない。
私は鯉のあらい(刺身)が手軽に食べられる環境になれば、旨い日本酒も多いことから、もっと消費量が伸び、“郡山の鯉”の知名度は向上するのではないかと思う。ただ、聞くところによると、鯉は肝を傷つけないように捌かないと、身に臭みが回ってしまい、とても刺身では出せないものになってしまうらしい。だから、鯉のあらいが食べられる場所が少ないということだ。
私は、例えば駅前の繁華街に、鯉を捌く“セントラルキッチン”を設け、各店舗で鯉のあらい(刺身)を提供する方式を採ればどうだろうかと思う。
「全国新酒鑑評会」で金賞受賞数が4年連続日本一となり、日本酒のレベルの高さが周知されつつある福島県に来られた方が、内陸部の郡山で地酒と共に旨い刺身が食べられる。それは、日本遺産である安積疎水の豊富な水によって育まれた鯉である、という物語が周知されれば、消費量は伸びるのではないだろうか。
今回のキャンペーンは今月11日で終了となるが、他の店に行ってみて、鯉料理の可能性を堪能したいと思う。
(了)
根本 潤(福島県郡山市)
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