【新聞記事】会津13市町村 CLT材料製造工場

本日付け地元紙・福島民報の記事より。

会津地域の13地市町村でつくる「分散型エネルギーインフラプロジェクト・マスタープラン」策定事業協議会が総務省から基本計画の了承を受け、CLTの材料となるラミナ製造工場に向けて事業を進めてゆくという。

基本計画では森林面積約23万ha、原木受け入れ量は20~25万㎥/年と推測。工場などの建設費は約100億円で、予定地は未定だという。

以前の報道では製造されたラミナ(木材)は、イノベーション・コースト構想の下で浜通りに建設される工場に持ち込まれCLTになると報じられていた。

 

会津地方は森林面積が広大で、“地産”の理がある。私は、浜通りにわざわざラミナを輸送するのではなく、会津地方でCLT製造を完結させ各地に流通させた方が、物流コストが下がり、かつブランド性が上がり良いと思う。広大な県土であることを踏まえ、県はイノベーション・コースト構想にこだわらず、Made in会津のCLTが流通する体制構築も考えて欲しいと思う。

(了)

 

*CLTとは

CLT(Cross Laminated Timber) は直交修正板ともいい、ひき板を繊維方向が直交するように積層接着した建築材(パネル)。1995年頃からオーストリアなどの欧州から広まり、日本では2016年4月1日に“CLTに関する木造の中高層建築を可能にする一般的な設計法を定め”た告示が国交省が公布・施行されCLT建築物の施工が増えるようになった。

 

*参考:内閣官房「CLT活用促進のための政府一元窓口 

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根本 潤(福島県郡山市)